1、3年生道徳の授業
2025年9月12日 16時00分今日は1、3年生の道徳の授業がありました。どの授業もタブレットPCを使い、意見を記入するカードがPC上に配られ、それをまたPCで提出して、全員で意見を共有しながら授業が進みます。1、3年生ともローテーション道徳、先生方が週ごとに学級を替えて授業をします。
1Aの道徳は1Bの担任の先生が授業をします。1学期1Cでも展開した「ぼくらの村の未来」です。NHK for School で、アンジャッシュの児嶋さんが出演する「ココロ部」で放送されたものが題材になります。山奥にあるオオダケ村からふもとまで、りっぱな道をつくろうという意見が出ます。道路ができれば、便利になるし、温泉に観光客も来そうです。しかし、ヒスイオオダケが群生する森が壊されてしまうことも考えられ、意見が分かれます。さて、道路をつくるべきでしょうか、つくらないべきでしょうか?このように「どちらの考えもある」道徳を「モラルジレンマ」と言います。1Aでも意見が分かれていました。
1Bの道徳は学年主任の先生の道徳です。「金賞を目指して」です。みなさんと同じように、合唱コンクールを目指す学級が題材になっています。指揮者の石原さんは、音楽が得意なわけでないのに荷が重く、最初はみんなが「金賞を目指そう!」とがんばっていたのに、今はふざけたりする人がいて、それを自分に自信がなくて注意できないことを悩んでいます。歌うことが苦手な北山さんは、歌の練習がゆううつで、自分のせいでマイナス評価にならないかと考えてしまいます。最近の練習では歌うふりをしています。歌うことが好きな花田さんは、男子がふざけているのが気にかかり、リーダー会議をして、「金賞を目指すには、今のままではだめ!」と言いたいと思っています。その日の練習後に、学級委員長の遠山さんの「そんな声じゃ金賞なんてとれないだろ。もっと全員で声を出そうよ。全員で歌わないと練習する意味がないだろ」という声がクラスに響きます。
1Cの道徳は、ちょうど1Cの担任の先生の授業となりました。先週、1Aでも展開した「父の手作りのベンチ」です。酒屋を営む和佳子の父は店の前に、好意で手作りのベンチを造りましたが、夜にベンチの周りにゴミを置きっぱなしにしてしまう人がいて、朝にはゴミが散乱しています。町内会でベンチの撤去の話題が上がりましたが、和佳子の父は「きまりとは、町を少しでも住みやすくするための知恵」と言って、ベンチの撤去をもう少し待ってもらうようにお願いします。
3Aの道徳は3Bの先生の授業です。先週、3Cでも展開した「二通の手紙」です。動物園に勤める元さんは、「弟の誕生日だから」と動物園に入りたがった姉弟を、規則を破って入園させてあげます。その後、元さんのもとには、姉弟の母からの感謝の手紙と懲戒処分の通知が届きます。1Cの授業と同様に、「きまり」について考える授業です。
3Bの道徳は、3Cの担任の先生が担当します。「無限の道」、今はすでに亡くなっていますが、歌舞伎役者の中村雀右衛門さんの話です。歌舞伎ということで、導入では現在大ヒットしている映画、『国宝』の紹介がありました。雀右衛門さんは、今、2年生が国語で学んでいる「敦盛の最期」の「平敦盛」を演じたこともあります。大谷友右衛門という名跡(代々引き継がれる立派な名)でしたが、戦争で亡くなった親友の歌舞伎役者の名を引き継ぎました。若いころには自分の歌舞伎の芸に限界を感じ、ホテルの窓から身を投げることが頭をよぎりましたが、その後、「死んだつもり」で歌舞伎に取り組んできました。「死んだつもり」は「死んだような状態」ではなく、「辛抱しつつ、がんばっていこうというつもり」という気持ちだそうです。
3Cの道徳は、学年主任の先生の授業です。「テーブルの卵焼き」で、昨年、50周年記念で本校でコンサートをしてくださった、大野靖之さんの話です。大野靖之さんは印西市内の印西中出身です。
昨年度のコンサートの様子です。大野靖之さんは「歌う道徳講師」と呼ばれ、大野さんの歌は心にしみたり、考えさせられたりします。昨年度のコンサートでは『テーブルの卵焼き』は歌わなかったのですが、道徳の教科書に載っていて、3年生が学びますよと話をしたところ、「歌えばよかったかな」とおっしゃってました。
2年生はいよいよ来週から出かける、自然教室のしおりの読み合わせをしていました。